いつか、部屋の使い方もかわる。

子供たちが大きくなって2階の子供部屋は2室に分けて個室に作り替えたい。子供たちが独立して別に家を持ったので不要部屋が出たので壁を取り払って大きなリビングルームを作りたい。

工芸や絵画など、はじめたので専用部屋が欲しいなど、部屋の改築は一家としても一大事業のはずです。

その場合、今ある部屋を隣部屋と合体して1つにする、又はその逆などあるはずです。

いろいろ制約はあるけれど木造の在来工法(柱梁構造)であれば壁や柱を移動や撤去ある程度は可能です。壁や柱を撤去する場合、既存柱の処理、邪魔なら取れば良いのだけれど、それでは上物が持たない。その分、梁の断面を大きくして長さを確保する方法とか、柱壁を室内の一部として残すなど、それなりに工夫を要するわけです。

増築なしで部屋を増やしたいとき、特に考慮しなければならないのは、各部屋への動線です。部屋が1つ増えればその部屋にアプローチする動線が必要なのですが、意外とその動線面積(廊下)に取られて部屋が小さくなってしまうケースもあります。壁を作る、あるいは壁を作らないでパーテイションで仕切って、入り口を共有する等の妥協もありかなと。あるいは家具などを寄せることで部屋を二つに分けて使うなどしてもよいのかなとも思います。もちろんそれではリフォームではないとのご意見もありましょうが、一番大事なのはどうしても使い勝手です。あまり硬く考えてしまうと、かえって不便になってしまうこともあるものです。