木造家屋の外壁はモルタルなどのほか木質、特にヒノキなどは抗菌消臭効果も期待できるので内側外側問わず最適です。但しそれなりのメンテナンスと費用がかかります。
サイデイングは、窯業系と金属系がありますが、現在建っているものは圧倒的に窯業系サイデイングの家屋です。色味のラインナップは豊富ですし、何よりも経済的。モルタルのような”味”とは少し違いますが、個性豊かなデザインに仕上がります。パステルカラーの街並みなども郊外住宅地で実現されてます。
実際居住する場合、ある程度劣化が確認された時点で塗り替えも十分可能です。
サイデイングは横貼りと縦貼りがあります。使い分けはあくまでデザイン性です。窯業系サイデイングの場合、横目時は通気のため解放。止水が必要な縦目地は乾式ビートやコーキングで止水をします。乾式のビートは専用性を有するため、製品の互換性がありません。その為コーキングで行うのが主流です。縦貼りは圧倒的に縦目地が多くなるので、コスト面からも横目地を選ばれているのが現状です。
サイデイング表面の劣化はコロニアルと同様に紫外線裂化や中性化ですが、ある程度の期間で塗り替えをすれば問題ありません。実際に劣化が最も始まるのはコーキングの部分です。コーキングの主成分は油脂なのですが年数が経つとその油脂分が抜けて固化して小さくなってしまいます。目地のコーキングはそのためにひび割れたり裂けたりしてその隙間から雨水が侵入します。もちろんサイデイングの内側には防水処理を施してますが、サイデイングの小口は防水処理をしていないのでそこからサイデイング素材の中に水が侵入します。そのままにするとやがてサイデイングそのものが膨らんで、脱落したり割れたりするなんてことになります。もちろんすぐにその状態になるわけではないけれど、塗り替えをする場合は必ずそれも併せてやるのが良いです。