なんとなく、消えていった。。。

そこそこ人生をやっていると、そういえば昔はあったけど今はないなあ、といった発見があります。お家もそうですね、住んでいると、殆ど気が付かないけれどそう言ったものがあります。

台所の横の勝手口はその最たるものですね。もともと勝手口は玄関に対して家の裏口のようなものでした。生活で出た廃棄物を外に出したり、物を入れたりしていました。だから昔はお酒屋さんなどが、お宅の勝手口を訪問して御用聞きをしていました。年月が経つと、家族構成が変わり(いわゆる核家族化)お家に住む人数が少なくなったので、勝手口を必要とするまでではなくなったわけです。

ついでに、必要な時に必要なものを、自分で調達するようになったので、商店街も一時は賑わったけれど、やがてスーパーマーケットができて一片で買い物が完結できるようになると、それが取って代わるようになり、更に、今ではコンビニが当たり前になっているわけです。

炬燵も無いお家が多いですね。もともと囲炉裏だったのが板の間生活がなくなると、掘り炬燵が主流になりました。冬は日中炭をくべてあたたかくしていました。夜になると灰をかけて少し火を小さくして、朝になるとまた炭を足して火を大きくする。そんなことを繰り返していた気がします。気が付けば炭など使わなくてもよい時代が来て、電気炬燵はなんと楽に感じたか。

そんな炬燵も、床暖房などが出回ると(欧米化か?)むしろ邪魔者扱いされるようになりました。がしかしここ数年なんとなく、郷愁でしょうか、それとも生活の変革なのでしょうか、ちらほら炬燵愛好家見かけるようになっております。テレビを見ながら、ごろ寝とくればやはり炬燵でしょう。